図書館サービス概論02
閲覧サービスについて、他のサービスとの関連とともに説明してください。
閲覧とは、館内での読書や調べもの、さらに視聴覚資料の鑑賞やインターネット利用等を含むものであり、閲覧サービスとは利用者がそれらの資料や情報に確実にアクセスすることを保障する、もっとも基本的な図書館サービスである。
閲覧の結果、貸出サービスを受けて館外で好きな時間に通読する、複写サービスを受けて資料の一部を複写・私有して活用する、レファレンスサービスを受けて生じた疑問を解決する、読書案内で関連資料の紹介を受ける等のサービスにつながり、ほかにも予約やリクエスト・相互貸借や文献複写サービス等、図書館におけるさまざまなサービスに展開する可能性をもつものである。
利用者が求める資料・情報に確実にアクセスするためには、システムや環境の整備が不可欠である。
具体的には次のようなことが挙げられる。
まずは蔵書の量と開架・閉架スペースとのバランスを図ることである。可能な限り開架とし、利用者が自由に本を手に取れることが望ましい。
次に利用案内・フロアマップ・排架案内図等の配布物の工夫、開架コーナーではわかりやすいサイン類の表示が求められる。
また、常に書架の整理整頓を心がけたい。
さらにフロアワークによる利用者への援助・閲覧環境の問題点の発見および改善等も挙げられる。