図書館概論03
国立国会図書館の「納本制度」とその意義について説明してください。
はじめに「納本制度」について説明する。
「納本制度」とは、国立国会図書館法第24条及び25条により、国内で発行されたすべての出版物を、国立国会図書館に納入することを発行者などに義務づけるものである。
次にその意義について説明する。
法的に定められた納本(厳密には、購入・寄贈もある)により網羅的に収集された出版物は、日本国民共有の知的活動の記録として保存され、後世に継承される。
具体的には次のように活用されている。
・NDL-OPACにすべての書誌データが掲載され、誰でも手軽に検索できる。
・来館または遠隔利用サービスによって、資料の閲覧・複写などを提供する。
・国政審議や政策立案、裁判のための参考資料として用いる。
・国際交換用資料として諸外国の政府出版物等との交換に用いられ、国際社会における日本の理解を深める上で重要な役割を果たしている(そのため官庁出版物は複数部の納本が義務.付けられている)。