図書館情報資源特論10
情報源としての図書の特性と種類を述べてください。
はじめに情報源としての図書の特性について述べる。
第一に、完成した情報収載メディアであるという点が挙げられる。
図書は情報や知識の記述メディアとして長い時間をかけて利用されやすい形となったものである。また、執筆から発行までにある程度時間を要する。それだけに体系的な知識の吸収・過去のデータの調査において最もよく利用される信頼性の高い情報源である。
第二に、図書の製作から販売までに「出版社→取次→小売店」という流通経路が整備されている点である。(最近では、委託販売制度やインターネットによる無店舗販売もある。)
次に種類について述べる。
一般図書は、全体を通読するものである。
参考図書(レファレンス・ツール)は、必要な部分のみを参照して使用する。辞書・事典・年鑑・便覧・ディレクトリ・地図・統計書・目録・索引等がある。
さらに、特定の読者層に向けたものとして、絵本・大活字本・点字資料・録音資料等がある。
また、一般書店では内容の水準や想定利用層により、学術書・専門書・教養書・娯楽書・実用書・学習参考書等に区分されることもある。