kindaitsushinshisho

近大通信司書

情報資源組織論11

NDCの補助表と相関索引について、どのようなものか説明してください。

 

 はじめに補助表について説明する。

補助表とは、ある主題(分類対象)を細目表(本表)の分類記号によって表現しつくせない場合に、さらに記号を付加して補うための表である。

詳細な分類を可能にするとともに、細目表が膨大になるのを防いでいる。

 NDCには、一般補助表と固有補助表がある。

 一般補助表は、少なくとも1つの類全体に適用が可能か部分的であっても2つ以上の類に適用される補助表である。

形式区分・地理区分・海洋区分・言語区分・言語共通区分・文学共通区分の6種類がある。

 固有補助表は、1つの類のごく狭い部分にだけ共通に適用される補助表である。「神道各教派」など全部で7つある。

  次に相関索引について説明する。

 相関索引は、分類項目名からそれに対応する分類記号を探すための索引であり、細目表中の分類項目名などを五十音順に排列したものである。

 一般の図書の巻末索引は、本文中に記載された事項を抽出して所在箇所のページ数を示すが、相関索引はそれとは異なり、細目表に示されている語のみではなく、これの同義語・類語など細目表にない語までも必要に応じて採録している。

 また、それぞれの観点によって複数の主題分野に分散してしまう主題については、索引語の後ろに主題分野を示す語を丸カッコで付記し、ひとつにまとめる仕組みになっている。

 さらに合成語については、検索の便宜を考慮して基幹語からも検索できるようになっている。