kindaitsushinshisho

近大通信司書

図書館情報資源特論16

 表現の自由とは何か、述べてください。

 

 表現の自由は、近代国家の成立とその後の発展段階の中で、数々の「思想の自由発表弾圧への抵抗」を通して次第に実現されてきた歴史的所産である。

 現在の日本における「表現の自由」とは、日本国憲法において①表現する側の自由、②「表現」を受け取る側の自由(知る権利)、というふたつの要素を保障するものである。「知る権利」については憲法上に明文化されてはいないが、両者は相互補完の関係にあり、間接的に認めているものと考えられる。

 「表現の自由」を具体化・現実化するのはマスコミュニケーションである。もちろん、イエロージャーナリズム(下世話な関心にのみ応えた新聞)のようなものはここに保障される自由には含まれないが、マスコミの表現の自由への規制については最小限でなければならず、また規制の理論的基準とその現実の利用については厳しい注意と熟慮が必要である。