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近大通信司書

情報資源組織論15

共同目録作業がどのような手順で行われているかを説明してください。

 

 共同目録作業とは、「書誌ユーティリティ」によって維持管理されている共同書誌データベースに、複数の図書館がアクセスして目録レコードを共同で作成するとともに、各参加館がその成果を自館の目録構築に利用するものである。

  作成手順は次のとおりである。

 ①共同書誌データベースの中に目録の対象となる資料の書誌レコードが存在するかどうかを検索する。

 ②既に当該資料の書誌レコードが登録されていた場合は、それを自館のコンピュータ・システムに取り込み、登録する。(コピー・カタロギング)

共同書誌データベースの所蔵レコード部分に、その資料を自館が所蔵していることのみを登録する。

 ③当該資料の書誌レコードがまだ登録されていない場合は、新規に書誌レコードを作成し、共同書誌データベースに登録する。(オリジナル・カタロギング)

(この時、各種MARCの中に当該資料の書誌レコードがあれば、記述内容を確認した上でコピーし、必要な手直しを行い、登録する場合もある)

登録した書誌レコードをあらためて自館のコンピュータ・システムに取り込み、登録する。

共同書誌データベースの所蔵レコード部分に、その資料を自館が所蔵していることを登録する。

  ひとつの資料に対して、最初に受け入れた図書館だけが書誌レコードを作成すればよいので効率的だが、それだけ責任は重く、書誌レコードの作成時には誤った内容にならないように細心の注意を払うことが求められる。