情報資源組織論05
『日本目録規則(NCR)1987年版』における8つの書誌的事項を挙げ、それぞれの内容を簡略に説明してください。
①タイトルと責任表示に関する事項
「本タイトル」(資料の中心的なタイトル)、「資料種別」(任意規定、図書には用いない)、「並列タイトル」(他言語のタイトル)、「タイトル関連情報」(サブタイトルなど)、責任表示(著者・編者・訳者など知的・芸術的内容の創造にかかわった個人・団体に関する表示)を記録する。
②版に関する事項
おもに情報源上の「版表示」を記録する。具体的には「初版」「改訂版」など内容の相違を示す版や「新装版」「豪華版」などの外装の相違を示す版がある。
③資料(または刊行方式)の特性に関する事項
ある資料種別に特有の事項を記録する。例えば、地図資料の場合、縮尺率などがそれにあたる。図書資料には用いない。
④出版・頒布に関する事項
出版物としての成立状況を示すもので、具体的には「出版地」「出版社」「出版年」などを記録する。
⑤形態に関する事項
図書の場合、「数量」(ページ数もしくは冊数)、「その他の形態的細目」(挿図など)、「大きさ」(高さを㎝で表す)、「付属資料」(付録のCDなど、資料管理に必要な情報)を記録する。
⑥シリーズに関する事項
書誌階層上で「上位の書誌レベル」の情報を記録する。具体的には「シリーズ名」「シリーズに関する責任表示」「シリーズ番号」などである。
⑦注記に関する事項
他の書誌的事項に収まらない情報を記録する。
各書誌的事項に関する補足情報のほか、本文の言語、書誌的来歴、内容細目などである。
⑧標準番号、入手条件に関する事項
国際標準図書番号(ISBN)、入手条件としては価格や、例えば「非売品」などを記録する。