情報資源組織論17
代表的なメタデータ標準であるダブリンコアについて説明してください。
メタデータとは、データのためのデータである。つまり、ネットワーク上の情報資源を、データそのものではなくデータに関連する情報を記述し、提供、収集、利用するためのものである。
さらに、メタデータを相互運用するために共通項目を定めたものがメタデータ標準である。
メタデータ標準のうちで代表的なものがダブリンコアである。開発・管理はダブリンコア・メタデータ・イニシアチブによってなされている。
いち早くメタデータの標準化を目指した点、また共通部分だけを取り入れたシンプルな仕組みで普及させやすいという点が優れている。
「タイトル」「作成者」「主題」などの15のエレメントが定義され、その特徴は次の2つである。
ひとつは、「記述の柔軟性」である。入力項目を定めず、すべて任意項目とするため、繰り返しの記述や省略が可能になり、また記述順序にも制約がない。
もうひとつは、「拡張性」である。限定子によって、すべての項目が細分できるため、より詳細な記述が可能になる。