図書館情報技術論02
磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリについて、各々の記憶原理と種類について説明してください。
(1)磁気ディスク
①記憶原理
磁性体を塗布したディスクを高速回転し、磁気ヘッドを移動させる。隣り合う磁性体のN極とS極が同一であれば0、異なれば1、となる仕組みでビットを記録し、書き込み・読み出しをおこなう。
②種類
A)ハードディスク(HDD:Hard Disk Drive)
密閉された箱に収められた数枚のディスクで高密度に記録する。パソコンには必須の補助記憶装置である。
B)フロッピーディスク(FD)
容量が少ないため、現在ほとんど使用されない。
(2)光ディスク
①記憶原理
光ディスクの記録層にレーザー光によってピット(くぼみ)を刻み込み、「0と1」のデータを書き込む。読み出しはこのピットとランド(平面)にレーザー光を照射し、その反射した光の強弱により、データを再現する。
②種類
主なものは次の3種類である。
A)CD(Compact Disk)
音楽用のCDにコンピュータ用のデータを記録したもの。容量は650MBと700MBがある。
B) DVD(Digital Versatile Disk)
映像用DVDにコンピュータ用のデータを記録したもの。容量は4.7GB、8.5GB(二層)、17GB(両面二層)がある。
C) BD(Blue-ray Disk)
DVDの更なる大容量化を目指して開発されたもの。容量は25GB、50GB(二層)など。
さらにCD・DVD・BDには、それぞれに次の3タイプがある。
a)ROMタイプ:読み出し専用。本の出版に似ている。
b)Rタイプ:追記のみ可能。ノートにインクで文字を書くことに似ている。
c)RWタイプ:全消去ののち、書き込み可能。ノートに鉛筆で文字を書くことに似ている。
(3)光磁気ディスク
①記憶原理
磁性体にレーザー光を絞り込んで当てると、その部分が熱せられて磁化する性質を利用して情報を記録する。
②種類
A)MO(Magneto-Optical disk)
容量は640MBのものが一般的である。
B)MD-DATA
音楽用のMD(ミニディスク)をコンピュータ用記録媒体としたもの。容量は130MBである。
(4)フラッシュメモリ
①記憶原理
半導体メモリの一種(不揮発性メモリ)であり、外部から電気の供給がなくても記憶が残る。トランジスタに電荷保持領域を備えており、この場所の電荷の有無で「1と0」を記憶する。
②種類
A)USBメモリ
フラッシュメモリとUSBコネクタを一体化したものであり、パソコン間のデータ移動に適する。容量は8GB程度からさらに容量を増加させたものが開発されている。
B)コンパクトフラッシュやSDカード等
携帯電話・デジタルカメラ等の小型のデジタル機器記録用のメモリーカード等、各社が様々な種類を開発している。